相手が紙しか受け付けないとき
unofaxがあるのは、いまだにFAXしか認めない組織があるからです。クリニック、裁判所、自治体、行政機関は、ほかの全員が別の手段に移ったあともFAX番号を持ち続けています。それが唯一の窓口なら、機械を持たずにFAXを使う方法が必要になります。
逆の問題も同じくらい頻繁に起こります。審判所はフォームを郵送で出せと言い、メールは受け付けません。大家は通知を住所に届けてほしいと言います。保険会社は苦情を紙でしか受け取りません。こうした場面ではFAXも役に立たず、PDFの添付も同じです。何かを印刷し、封筒に入れ、配達人に渡さなければなりません。
それをやるのがunopostです。unofaxと同じチームが同じ基盤の上に作った姉妹サービスで、文書をアップロードし、オーストラリアの住所を入力し、一度だけ支払えば、印刷された手紙がAustralia Postのネットワークに入ります。プリンターも封筒も切手も郵便局へ行く手間も不要、アカウントもサブスクリプションもありません。
使い方
手順は意図的にunofaxでFAXを送るのと同じ形にしてあります。4ステップ、1ページ、登録なし。
- 文書をアップロード。 PDF、Word、JPG、PNGに対応し、50ページ・50 MBまで。Wordファイルは自動でPDFに変換されます。unofaxがWord文書に使っているのと同じ変換です。
- 住所を入力。 オーストラリアの配達先住所は、郵便番号が選んだ州に本当に属しているかまで検証されます。差出人住所はどの国のものでもかまいません。
- プレビューを確認。 支払い前に、印刷されるとおりの体裁でページがA4に組まれます。カラーのページは追加料金なしでカラーのままです。
- カードで支払い。 Squareの決済が1回、価格はページ数で決まります。手紙は印刷され、封入され、Australia Postに差し出されます。
料金
2つのサービス、それぞれ定額で、すべて込みです。価格はGST込みのオーストラリアドルです。
| 内容 | 料金 |
|---|---|
| Express Postの手紙(12ページまで、A4を折らずに入れる封筒) | 20.00ドル |
| 普通郵便の手紙(12ページまで、A4を折らずに入れる封筒) | 10.00ドル |
| 13ページ目以降、1ページごと | 0.50ドル |
| 文書に色がある部分のカラー印刷 | 込み |
| 全ての手紙へのAustralia Post追跡 | 無料 |
| 両面印刷(紙の節約) | 無料 |
| 郵便受けに入るよう折りたたみ(10ページまで) | 無料 |
| 配達時の署名(Express Postのみ) | 無料 |
比較のために言うと、2026年7月時点でAustralia PostはA4を折らずに入れられる前払いのExpress Post封筒だけで11.60ドルを取っていました。まだ何も印刷していない段階の金額です。unopostの20ドルは、印刷、封筒、送料、追跡をまとめて含みます。
宣誓供述書は、両面印刷にチェックを入れても常に片面で印刷されます。受け取る側の機関がたいてい両面のコピーを受け付けないためです。
14時30分までの支払いなら当日発送
営業日のシドニー時間14時30分までに支払えば、その日のうちに印刷して差し出します。締切を過ぎた場合や週末は、翌営業日に出ます。
そこから先はAustralia Postの領分です。Express Postは配達ネットワーク内なら通常は翌営業日に届き、普通郵便はおおむね3〜7営業日かかります。これはAustralia Postの見込みであって保証ではありません。差し出したあとの日数は配達事業者次第です。締切があるなら、Express Postを選び、無料の配達時署名を付けてください。
FAXか郵便か
相手がどちらでも受け付けるなら、判断材料は速さ、費用、そしてあとで必要になる記録の種類です。
| unofax | unopost | |
|---|---|---|
| 到着まで | 数分 | Express Postなら翌営業日、普通郵便なら3〜7営業日 |
| 5ページの料金 | 1.95豪ドル(1ページ0.39ドル) | 普通郵便10ドル、Express Post 20ドル |
| 送り先 | 45か国 | オーストラリア国内の住所(差出は世界中から) |
| 送った記録 | ページごとの送信結果 | Australia Postの追跡、希望すれば署名 |
| 相手が受け取るもの | FAX機から出てくる白黒のページ | 封筒に入ったカラーの印刷文書 |
| 向いている相手 | クリニック、税務書類、FAX番号があるところ | 審判所、自治体、大家、紙を求める相手 |
要するに、FAXは速くて1ページあたりの費用もずっと安いものの、届くのはFAXです。つまりグレースケールで、レイアウトは受信機の解釈しだいです。郵便は数日かかって費用も高いものの、アップロードした文書そのものがカラーで、追跡番号付きで届きます。この表のFAX側がなぜまだ消えていないのかは、企業がいまもFAXを使う理由の記事で説明しています。
海外からオーストラリアへ送る
unopostがほかのどんな方法よりうまく解決するのがこのケースです。海外に住んでいてオーストラリアの住所に何かを届けたいとき、普通の手段は国際郵便です。高くて遅く、届いた先での追跡もまともにできません。
unopostはオーストラリア国内で印刷するので、手紙は国内郵便として郵便網に入ります。ベルリンからでも東京からでもトロントからでもアップロードでき、料金は同じ10ドルか20ドル、配達は国際ではなくオーストラリア国内の日数で進みます。封筒の差出人住所は海外のままにできるので、配達できなかった郵便はきちんと戻ってきます。国際FAXをオンラインで送るのと同じ発想で、文書をできるだけ早く宛先国に入れて、国境を丸ごと飛ばすわけです。
どんなものが送られているか
共通しているのは、紙でしか通用しない文書です。
- 敷金・賃貸の紛争。 大家、借主、不動産業者への通知。無料の配達時署名が記録になります。
- 自治体あての文書。 書面で届く必要のある異議、苦情、申請。
- 行政書類。 役所がメールでは受け付けないもの全般。
- 契約書と法的文書。 催告書や通知を、折らずに郵送するので皺になりません。FAX側の同じ話題は法的文書をFAXで送るガイドで扱っています。
- 企業・保険会社・銀行への苦情。 追跡があれば、いつ送ったかが示せます。たいていそこが争点になります。
向いていないのは宣伝です。unopostが送るのは手紙と文書であって、大量の未承諾広告ではありません。
印刷し、投函し、そして削除
文書はunopostへ、そして印刷パートナーへ渡る間、暗号化されています。手紙がAustralia Postに差し出された時点で、印刷用のものも含めてすべての複製が削除されます。支払われなかった手紙や送れなかった手紙は14日後に削除されます。
先に知っておくとよい実務上の帰結として、配送中に何も保管していないため、送ったあとの手紙は再印刷できません。残るのは領収に必要なデータ、つまり住所、ページ数、金額だけです。これはunofaxの文書の扱いと同じで、決済と文書のセキュリティの説明に沿っています。
コードから手紙を出し、USDCで支払う
unopostはunofaxと同じx402 APIを備えているので、アプリやAIエージェントがアカウントもAPIキーもなしに紙の手紙を出し、Base上のUSDCで支払えます。価格はカード決済と同じで、Express Postが20 USDC、普通郵便が10 USDC、13ページ目以降は1ページ0.50 USDCです。大量に出す企業には専用料金があり、1通2 USDCからとしています。
このプロトコルを知らない場合は、unofaxのx402対応の記事で402のやり取りを詳しく説明しています。こちらも形はまったく同じで、出てくるものがFAXトレイの紙ではなく郵便受けの手紙になるだけです。
まとめ
unofaxとunopostは、メールを受け付けない相手に文書を届けるという同じ課題を、両端から解決します。相手にFAX番号があるなら、unofax.comから1ページ0.39豪ドルで送れば数分で届きます。オーストラリアの住所に封筒入りの紙が必要なら、unopost.com.auにアップロードすれば今日の便で出ます。